ロータリーダンパーとは、オイルの粘性抵抗を利用して蓋やカバーをゆっくりと閉める為に使用する機構部品です。
例えば、トイレの便座便蓋やピアノの鍵盤蓋が閉まる際の衝撃緩和や、バタンと閉まる騒音の軽減、指挟みを防止する安全性の向上に役立ち、ゆったりと高級感のある動作を演出し、快適に利用することが出来ます。
このページでは、ロータリーダンパーの基本的な使い方や基本特性、基本構造を説明していますので、器具や機種などにロータリーダンパーを組み込む際にぜひご活用ください。
ロータリーダンパーは開閉角に制限のある有限角タイプと、開閉角に制限がなく、一方向に一定のトルクを発揮する無限角タイプに分かれます。動きや動作する角度によって適したロータリーダンパーを選択することが出来きます。
有限角タイプは、シャフトの溝を調整しシリコーンオイルの流れを抑える事によってトルクを発生させます。
使用できる角度に制限はありますが、無限角タイプに対して比較的高トルクを発揮するタイプです。
有限角タイプには高トルク域を変更した水平閉止、 鉛直閉止、斜め閉止の3種類の使い方があります。
無限角タイプは、内部に一方向クラッチが内蔵されたローターがあり、ローターと連動する事で内部のシリコーンオイルを攪拌し抵抗力を発生させます。
ラックギヤとの組合せにより、直線運動を一定の速度で緩衝することができます。
ロータリーダンパーは、自動車内装、楽器、家具、家電等、様々な用途に使用されています。例えば、カップホルダーを引き出すスピードや、コンソールボックスや炊飯器の蓋が跳ね上がる勢いを緩衝します。また、自動販売機の取り出し口やピアノの鍵盤蓋をゆっくりと閉める効果があります。
こちらのサイトでは、使い方・トルク・サイズから製品を選定する事が出来ます。さらに、高荷重や耐熱性が必要な場合や、省スペースの実現等、使用目的に応じてロータリーダンパーを絞りこんで選定することも可能です。
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