ロータリーダンパーの間違った取付方法

ロータリーダンパー取付

ロータリーダンパーを取り付けた後に、蓋を開けると重い動作になってしまったり、蓋が開かなくなったりした場合は、ロータリーダンパーを誤った方法で取り付けてしまった可能性があります。ロータリーダンパーは取付を誤ると、ダンパー効果を発揮出来ないだけではなく、故障に繋がるトラブルが起きてしまうかもしれません。

ロータリーダンパーの取付は、可動側(蓋)にシャフトを装着し、固定側(製品本体)にハウジングを装着することが一般的です。正しく取り付けることで、ダンパー効果を発揮し、蓋や扉をソフトクローズさせることができます。

今回は、ロータリーダンパーの取付のよくある2つの間違いと、取付の間違いを防ぐ方法について解説します。

ロータリーダンパーを購入した際に、実際に取り付けると正しく動かないケースがありますが、その場合は取付が間違っていることがよくあります。なぜ、正しく動作しないのかについて、詳しく解説いたします。

① トルク方向の取付間違い

ロータリーダンパーのトルク方向

ロータリーダンパーがダンパー効果を発揮したい方向(トルク方向)と逆方向(空転方向)に取り付けられていると、開くときに重くなり、閉じるときにダンパーが効かなくなってしまいます。シャフトから見てそれぞれCW/CCW方向にダンパー効果を発揮するので、ダンパー効果を発揮させたい方向に正しいロータリーダンパーを取り付ける必要があります。また、シャフトではなくハウジングを回転させたい場合は、逆向きに取り付けます。

② シャフトの開閉角の取付間違い

ロータリーダンパーの制限範囲と使用範囲

蓋が閉まった状態の時に、ロータリーダンパーが閉位置の状態で取り付けられていなければ、ロータリーダンパーは正確に動作しません。開閉角の制限範囲と使用範囲にずれが生じてしまうためです。もし開位置の状態で取り付けられていると、それ以上ロータリーダンパーを開くことが出来ず、蓋を開けることが出来なくなってしまいます。ロータリーダンパーは、出荷時のシャフト位置が閉位置の場合、閉位置で取り付ける必要があります。出荷時のシャフト位置は、カタログの「開閉角」右下の「納入時のシャフト位置」をご確認頂くか、現品のシャフトの位置と回り止めの位置を図面と照らし合わせることで確認頂くことができます。

納入時のシャフト位置

ロータリーダンパーの取付の間違いを防ぐ方法

TD99

取付の間違いを防ぐためには、ロータリーダンパーの開位置・閉位置と、左右どちらに取り付けるかの2点に注意する必要があります。ロータリーダンパーを取り付ける際には、ダンパーを効かせるためにシャフトとハウジングのどちらを動かすのか確認し、ロータリーダンパーが閉位置に取り付けられているかを確認してください。また、シャフトやハウジングの色を変えたり、一部に溝を入れたりと、ポカヨケをすることによってミスを防ぐことも出来ます。

ロータリーダンパーの間違った取付方法 まとめ

今回は、よくある取付間違いとして、トルク方向の取付間違いと、シャフトの開閉角の取付間違いについてご紹介しました。
TOKでは、図面やカタログに記載している通り、一部の製品を除き、ロータリーダンパーを閉位置で納品しておりますので、そのまま取り付けることで、取付ミスを防ぐことが出来ます。取付ミスを防ぐためのポカヨケ対応も行っておりますので、詳しい情報はこちらの問い合わせフォームからご確認ください。

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